ホームドラマ!#2

 事故のトラウマでバスに乗れない翔子(井上真央)は、自転車のパンクのためにバスで登校しなければならなくなるが、いざバスがやってくるとやはりあの時のことを思い出してしまって乗ることができない。暗い気持ちでぼんやりしていると、翔子の住む山梨で地震があったのをテレビで見た将吾(堂本剛)から、大丈夫かと電話が。心が揺れる翔子。
 仁美(酒井若菜)は、不倫関係だった職場の上司を事故で失い、事故後も同じ職場に勤めていたが、同僚たちから無視され続けていた。そして、自分は被害者だが上司の家族にとっては加害者なのだという思いを持っていた。結局仕事をやめて途方に暮れているところに将吾が現れる。
 後は省略するけど、それぞれの事故後の心の空白が描かれている。描き方のていねいさにやや個人差はあるものの、岡田惠和の脚本はそれぞれの人物をていねいに繊細に描いているので、それを見るだけでもこのドラマは見る価値あります。
 そして、そこに差し伸べられた将吾からのいっしょに住もうという提案にひとりまたひとりと乗っていくのだが、秋庭(ユースケ・サンタマリア)だけは、その提案を拒み続ける。

 そんなのは家族ごっこでしかない、という秋庭の言葉は、正しいと思う。
 将吾は自分が経験することのなかった「家族」への憧れを語り、「絶対見捨てたりしないのが家族なんじゃないかな」と言うが、同じ境遇にある当事者だからわかり合える、だから「家族」としていっしょに暮らして行こうというのは、1話で秋庭が言った「傷ついた者同士が傷なめあって寄り添って生きる」ことでしかないし、将吾の思い描く「家族」とは違うのではないかという気はする。
 にもかかわらず彼・彼女たちはひとつ屋根の下に集まり、生活を共にするようになる。それぞれが悲しさや寂しさを乗り越えつついかに家族のように機能していくか…これからの展開次第で、面白くもつまらなくもなりそうだ。

 井上真央が、大人と子供の境目の時期特有の微妙な輝きを見せていてよい。…「かわいい」ってひとことで言えば済むんだけど、いろんな「かわいい」をコトバを使ってちゃんと書いてみようというのが、このコーナーの趣旨のひとつでもあるので。

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