女子かしまし物語 / モーニング娘。

 
 辻加護のモー娘。ラストシングル。
 女の子のよくある風景を各メンバーのキャラクターにあてはめて、メンバーをひとりずつフィーチャーしていくメンバー紹介ソング的な歌。「2,3人集ったら かしましかしまし」という歌詞の通り、狭い都電の中で14人それぞれがにぎやかにワイワイやってるPVは見ていて楽しい。この楽しさが彼女たちの魅力だとは思う。
 しかしこの曲、「私たちこんな感じでーす、よろしくっ!」とアピールすることで新たなファンを開拓しようというモノではない。今まで彼女たちを見続けてきたファンが、「あーそうそうこの子ってそうだよね」と思いながら楽しむ、そんな曲なのではないかと。

 かつて、おニャン子クラブに「会員番号の歌」という同じようなコンセプトの歌があったことを、おニャン子世代の我々はイヤでも思い出してしまう。まさにおニャン子世代のつんく♂の頭の中には当然この歌のことがあっただろう(たびたび言ってることだが、つんく♂と僕は同い年だ)。そのあたりのことはすでにあちこちで指摘されているのでどうでもいい。問題はその売れ方。
 この「会員番号の歌」は、会員No.25吉沢秋絵のソロシングル「季節はずれの恋」のB面に収録されていた。当時このシングルは買わなかったので詳しくはわからないが、調べてみると「会員番号の歌」の方のジャケットもあるようで、実質両A面的な扱いだったんだろうけど、“両A面”という概念はこの頃にはまだなかったような気がする。なので、ヒットチャートに名前が出るのは「季節はずれの恋」の方ということになる。
 「スケバン刑事Ⅱ」で南野陽子と相楽晴子といっしょに出てた人、と言ってどれくらいの人が彼女のことを思い出せるんだろうか・・・ともあれ、吉沢秋絵という人はおニャン子の中でもかなり地味な存在で、例えば新田恵利や河合その子ほど人気があったわけではない。にもかかわらずこのシングルはオリコンチャートで1位になった。レンタルレコードはすでにあったもののシングルはまだ買うものだったこの時代、カップリングの「会員番号の歌」を聴きたくてレコードを買ったのは、間違いなくおニャン子ヲタたちだったに違いない。吉沢秋絵チャート1位のウラはそうなっているんだろうということは、当時高校生の僕にもわかるくらい明らかだった。そして、B'zも浜崎もいない時代だったから、このシングルは1位になったのだった。・・・昔々のお話。
 「女子かしまし物語」には、曲のコンセプトだけでなくこういう売れ方の構造にも似たものを感じてしまうのだ。ちなみにこの曲、オリコンチャートではサザン、ゆずに次いで3位だった。ゆずに勝てないのか・・・。

 これはあくまで個人的見解だが、モーニング娘。の社会的認知度が上がったのは、80'sディスコチューン的なダンス☆マンのアレンジと、いろいろと替え歌ができそうな宴会ソング的盛り上がりが比較的年齢の高い人たちにウケた「LOVEマシーン」と、辻加護がそのキャラを確立しつつ、ファッション性やコンセプトが低年齢層を取り込んだり、何よりもそのくだらなさやゆるーい空気が時代とマッチした「ミニモニ。ジャンケンぴょん!」、この2曲だけだと思う。
 その辻加護が脱けてしまうモー娘。はこれからどうなるのか・・・?さらに来年には飯田が脱けてグループ内の求心力もなくなるし、石川が脱けることでヲタを取り込む力もなくなってしまう。オーディションで新メンバー加入くらいではたぶん何も変わらないだろう。何か劇的なコンセプト・チェンジをしない限り、解散へのカウントダウンを待つだけのような気がする。

 で・・・ごっちん出戻りは本気でアリだと思ってるのはオレだけ?他にもこんなんええんちゃう?っていうアイデアはあるんだけど、それはまたいつか、機会があれば。

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