ドラマの時間、マンガの時間

 テレビドラマでは、カット割によって細分化されてはいるものの、同じ時間と場所におけるあるひとつの“シーン”という単位の中では、複数のカメラでの撮影や後で撮ったテイクを巧妙に編集することで、1本の連続した時間軸がキープされている。一方マンガは、コマ割によって時間は微妙に寸断されている。つまり、極論かもしれないけど、ドラマでは時に重要な表現のファクターにもなり得る、ある人物がセリフを発したりアクションを起こす直前直後の息遣いや表情まではマンガでは表現されていない。しかし逆にマンガでは、時間が寸断されているがゆえに、あるひとコマが象徴的に機能して大きなインパクトをもたらすこともある。

「のだめカンタービレ」昨日は第5話(Lesson 5)。原作の5巻、Aオケのラフマニノフの本番直前にシュトレーゼマンが千秋に「さあ 行きますか」(「楽しい音楽の時間デス」は手書き)と言うひとコマと、終演後ソファに横たわりながら、「長生きしてください」と千秋がシュトレーゼマンに言った後にシュトレーゼマンが穏やかな表情を見せたひとコマがすごく印象的だったのだが、このシーンがドラマではどちらもドラマゆえの連続した時間の中に収束されて流れてしまっていて、マンガを読んだ時ほどのインパクトがなかったのがもったいないなぁという気がした。竹中シュトレーゼマンを未だ受け入れられないというマイナス要素を抜きにしても。そして、指揮台に立ってからの「さあ 楽しい音楽の時間デス」、こっちを生かして欲しかったなぁ・・・。

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