ROCK IN JAPAN FES. 070805

10:40 チャットモンチー
 炎天下で待つこと1時間半。LAKE STAGE3日目のトップを飾る彼女たちのパフォーマンスは「女子たちに明日はない」でスタート。いきなりボルテージが上がる。そして「恋の煙」~「どなる、でんわ、どしゃぶり」へ。聴いてる時はまぁ好きな曲なので気にもとめなかったけど、野外フェスのオープンな空気に「どなる~」はあんまり合ってない。
 そう、今思えばなんだけど、この日のチャットモンチーは何かがちょっと違った。

 続く「シャングリラ」はもはや無条件に盛り上がる曲。その後でMCだったっけ?暑さで朦朧としててあんまり憶えてない。3人でお泊り会をしたなんていう相変わらずのゆるーいガールトークで、この辺りはいつものチャットだった。

 ハッピーな「バスロマンス」、サマーチューン「とび魚のバタフライ」と続いて夏フェスらしくなってきたと思ったら、「世界が終わる夜に」からラストが「ひとりだけ」。ネクラえっちゃん節全開のこの曲をラストに持ってくるというのは意外な選曲だった。曲の最後のヘヴィでサイケデリックなインストパートでは、えっちゃんがシューゲイザーのようにうつむいたままひたすら轟音ギターを鳴らし、あっこちゃんが鬼気迫る表情でベースの弦をぶっ叩き、クミコンが無心にドラムを叩き続ける。そんな凄まじい演奏でチャットモンチーのステージは終わった。
 短い時間を惜しむかのような濃密でテンションの高いパフォーマンスは、あまりにも暑いから早く終わりたかったからかもしれない。

11:50 絢香
 彼女の名を世に知らしめた名曲「三日月」でスタート。圧倒的な歌の上手さは、CDで聴くよりも断然素晴らしい。やはりこの曲やラストで歌った「Jewelry Day」のようなバラード曲でその歌の真価は発揮されている。ファンキーなビートの新曲「CLAP & LOVE」や、サビのポップなメロディが印象的な「Real voice」も確かにいいんだけど、あまりにもきっちり歌われていて、破綻がない分面白みもないのかなーと思ったりした。
 大阪弁の歯切れのいいMCは個人的には好き。初参加の夏フェスを誰よりも彼女自身が楽しんでいることが伝わってきて好感が持てた。

14:10 PUFFY
「渚にまつわるエトセトラ」~「サーキットの娘」と、初期のヒット曲でいきなり盛り上げる。MCをはさんで「boom boom beat」「働く男」「Tokyo,I'm On My Way」と最近の曲へ。「働く男」は言うまでもなくユニコーンのカヴァーだが、その前後2曲は海外アーティストからの提供曲で、音楽的素材としてのPUFFYに対する評価のあらわれなんだろう。
 が、初期のPUFFYのキャラクターや曲が持つゆるさや世の中をナナメに見ているような感覚が当時のJ-POPシーンへのアンチテーゼになっていたことの面白さを考えると、音楽に目覚めてしまったPUFFYが歌う最近の曲は、質は高いながらも何か凡庸なポップソングに聴こえてしまうような気もするのだ。
 PUFFYも大人になったか、と言いたいところだが、2人の醸し出すそこはかとないかわいさはデビューから10年以上経った今も変わらない。根本の部分で、PUFFYは相変わらずPUFFYであり続けるのだろう。

15:55 曽我部恵一BAND
 どんなにラウドなアレンジで演奏されても、素晴らしいメロディは必ずその轟音の中から浮かび上がってきて耳に残り心に残る。そう思わせてくれた最高のパフォーマンスだった。
 1曲目、ニール・ヤングばりのハード・チューン「恋人たちのロック」からバンドは全開。パワーあふれる音とメロディにグイグイと引き込まれる。出たばかりのニューアルバムからは「センチメンタルな夏」を。あぁ夏フェスだねぇ・・・。
 そして、おなじみの「真夜中の電話」のMCから「テレフォン・ラブ」!「T・E・L・E、P・H・O・N・E♪」のコール&レスポンスが楽しい。そしてそこから「青春狂走曲」!もう大合唱。やはりこの2曲ははずせない。盛り上がりもここでピークへ。
 しかしこれで終わりではない。新曲をはさんでラストはサニーデイの「サマー・ソルジャー」。夏フェスのステージでパフォーマンスするBANDと、それを見ている我々みんなの歌だ。夕方近い夏空に、曽我部さんのやさしくも力強い歌声が響きわたった。